こんにちは☆
あすはな先生事務局の入稲福です^^
 
やっとちょっと梅雨らしく、雨が降り始めましたね。
水不足になる地域も多いので、この時期はちゃんと降ってほしいところです。
 
さて今回は、先日行われました「あすはな先生 研修会」の報告を行います。
 
**研修会とは*********
生徒さんを担当している先生必須の研修会を実施しています。
知識を深めたり、また先生同士で情報交換ができる場として設けています。
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今回の午前の講習テーマは「ABA(応用行動分析)を学習指導に活かす」でした。
 
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【ABA(応用行動分析)とは?】
スキナー(アメリカの心理学者)をはじめとする行動主義の考えから生まれたものです。
<人間の行動は学習によって獲得されたものであり、不適応な行動は誤った学習の結果として起こる。>という考え方に基づいて、自閉症など発達障害児に対して以下の目的で用いられます。
 
・望ましい行動を教える(コミュニケーション、食事・排泄などの生活スキル、他)
・望ましい行動を維持・般化させる(家庭や学校で適切な行動がとれるようにする)
・問題行動(自傷、他害、こだわりなど)を減らす
など
 
もともと、療育の現場でよく使われるABAですが、どのように学習指導に活かすのか。
少しだけお伝えしますね。
 
ABAの手法のなかに、「チェイニング」という方法があります。
行動の細分化を意味しており、一気に教えると身につかないことでも、行動を分解しひとつひとつ教えていくとできるようになっていく、という考え方です。
 
 
それを、学習指導でも当てはめて使うことができると考えています。
 
例えば、分数のわり算の問題を教える時
①逆数にする
②かける
③約分する
という順番に分けることができます。(これでも難しい場合は、もっと細かく分けても良いです。)
 
これを手順ごとにひとつずつ教えていくと、チェイニングの手法となります。
最初は、逆数にするところができればOK、次は逆数にしてかけ算できればOK…という風に、ステップを作ってあげることができます。
 
みなさんも、この方法、使っているのではないでしょうか?
 
このように、学習指導場面でも取り入れると効果的だと思うような方法がありました。
先生たちの現場でも取り入れてもらえると嬉しいと思います。
 
そして午後からは、ディスカッションの時間。
先生たちが持ち寄った課題や困っていることをテーマにし、みんなでより良い方法を考えていきます。
 
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今回で、「年3回の研修会」という形は終了し、今後新たに学ぶ場・意見交換の場を設けていくことになりました。
また今後、活動報告いたしますので、ぜひご覧下さいね。