聴覚障害のある人と関わるときには

2013年05月29日

おはようございます晴れ
 
あすはな先生の入稲福です。
 
今日の近畿地方は雷を伴って激しく雨が降るところがあるそうです雷
みなさんお出かけの際にはお気をつけてくださいね。
 
さて、前回は聴覚障害のある人が、困っていることをお伝えしました。
聴覚障害のある人が困っているとき、また、話しかけられた時、
聴覚障害のない人たちはどのような対応を行えば良いのでしょうか。
 
●コミュニケーション方法を確認
目の前に居る聴覚障害のある人が、どんなコミュニケーション方法を取るのが良いのか、聞いてみて下さい。
書くのか、少し大きめの声で話すのか、口元をはっきりさせるのか…。
聴覚障害のある人は、自分の得意なコミュニケーション方法を知っています。
まずは、どんな方法が良いのか確認してみてください。
 
●「書く」ことに抵抗を感じたら…
もし、書くことに苦手さやコンプレックスがあり、少し抵抗を感じた場合、
携帯電話のメール作成機能やメモ機能を活用してみてください。
普段、書くことに慣れていなくても携帯電話のボタンを押すことならできるのではないでしょうか。
 
●コミュニケーションを取る時にちょっとだけ意識して貰いたいこと
どのコミュニケーション方法だとしても、「簡潔に」「相手に伝わったかの確認」を意識してもらえると嬉しいです。
聴覚障害のある人(特に高齢の方)は、学習が身についていない場合もあり、比喩や回りくどい表現などが理解し辛い方もいます。
文章でだらだら説明するより、ポイントを絞って伝えたほうが分かりやすいようです。
(例:◯◯駅で人身事故があり、電車の到着が10分ほど遅れているようです。→◯◯駅で人身事故。10分遅れ。など)
また、聴覚障害のある人は、「何度も聞くと迷惑かも」と思い、分からなくても「分かった」と頷く場合がありますので、
「本当に分かったかな」と確認してもらいたいです。
 
少しの気遣いで、お互いが気持よく関われるのは、聴覚障害があってもなくても変わりません。
また、相手とコミュニケーションを取らないと分からないことがある、ということも変わりません。
 
今後聴覚障害のある人に会う機会があった時に、少しでも思い返してもらえると嬉しいです。

聴覚障害のある人が困ることは?

2013年05月22日

こんにちはムード
あすはな先生運営事務局の入稲福です。
 
今日もいいお天気で、絶好の洗濯日和ですねTシャツ (ボーダー)
今週末もお天気の予報で、次の雨は近畿地方で来週の火曜日だそうですよ曇り
 
さて、前回は、聴覚障害とひとくちに言っても人によってきこえ方は様々、ということをお話しました。
では、聴覚障害のある人が実際困ることって何なのでしょうか。
 
聴覚からの情報は実に様々です。
例えば、インターホンが鳴る音や電話やメールの着信音(バイブ音)、
車や自転車がくる音、テレビの音、学校の授業や勉強会、目の前にいる相手の声…など。
日常にはたくさんの聴覚情報が溢れていることがわかります。
 
近年は科学の発達や時代の変化に伴い、「音」の情報でも「知る」ことができるように
なってきましたが(テレビの字幕設定や電光掲示板の設置など)、それでも困っていることは多くあります。

聴覚障害のある人が困っていることは、リアルタイムの情報が自然と入ってくるわけではないことと、
音声だけでのやりとりでは情報が掴みづらく、コミュニケーションを諦めざるを得ない状況があることです。

想像してみて下さい。
音声情報しかないのに、その音声の内容が分からないという状況で、以下の場面に出くわしたら…。
(外国語など、聞いても分からないような言語の映画を見る、ということを想像してみても良いです。)
 
・乗っている電車が急に止まったにも関わらず、その情報が音声でしかお知らせされない。
・たくさんの人がいる状況で、誰が何を話ししているのか追いつくことができない。
 
きっと、こんなことを感じるのではないでしょうか。
「上手く聞き取れなかったけど、もう一度聞き返すと嫌な顔されそう…。止めておこう。」
「同意を求められたような気がするけど、意味が分からなかった…。頷いておこう。」
「みんな色々意見を交しているけど、何について話しているのか…。笑っておこう。」
 
聴覚障害のある人たちはこんな経験をしています。
 
また、複数の人がいる状況でみんなが一斉に笑ったのでその内容を聞くと
「大したことじゃないよ」
「わざわざ伝えるほどのことじゃないよ」
といわれることも。
 
もちろん、人によって困っていることは他にもありますが、
やっぱりその場で分からないことがあるというのはすごく不安なものです。
 
では、どのように対応したら良いのでしょうか。
 
次回は、聴覚障害のある人とコミュニケーションを取るときのポイントをお伝えします。

聴覚障害の程度について

2013年05月15日

こんにちは晴れ
運営事務局の入稲福です。
 
今週は各地で夏日となり、ジリジリとした暑さは、すでに夏のようですねあせあせ (飛び散る汗)
急な暑さで体調も崩しやすくなっているので、どうぞ皆さんお気を付けくださいね。
 
さて、今日は聴覚障害の程度についてお話したいと思います。
 
聴覚障害の程度は、デシベル[dB]という単位を用いて表します。
0デシベルは、障害のない成人の聴力の平均を表しており、
数字が大きくなればなるほど聴覚障害の程度が重くなります。
下表は、聴覚障害の程度を示したものです。
 
きこえの程度1
 
前回の内容で、身体障害者手帳を持っている人が34万人ということをお伝えしました。
 
では、ここで問題です。
上記表のうち、日本国内で手帳交付対象となるのは何デシベル以上の人でしょう?
 
 
 
 
正解は、70db以上です。
本来はもう少し細かいですが、大雑把に表すと下記のような等級になります。
 
きこえの程度2
 
日本では、きこえのレベルが相当重くないと手帳がもらえない、ということが分かります。
(手帳は、身体障害者であることを証明するもので、法律で定められた援助や各種サービスを利用する場合に必要となります。)
会話が聞き取りづらかったり、大声で話しをしたりしてなんとか聞き取れる状態は、
コミュニケーションを取るときに困るだろうな、ということが想像できますが、
現状は70db以下であれば「支援やサービスを受ける必要はない」という判断になってしまうのです。
 
WHO(世界保健機関)では、40db以上は聴覚障害と認定していますので、
それに則るとたくさんの人が聴覚障害となるのではないか、という考えになります。
 
では、そんな聴覚障害のある人はどんなことに困っているのでしょうか。
次回はそれをお伝えしたいと思います。

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