その他の特別なニーズ

明確に「障害」と診断されている子どもたちや学校に通えていない子どもたち以外でも、何らかの「特別なニーズ」や、その他の障害・疾病を抱えるために学力の獲得が非常に難しい子どもたちがいます。

その他のニーズの具体例

  • 後天性脳機能障害(高次脳機能障害)

    出生後、事故や病気(急性脳炎や脳症)などの生育の過程で外的な要因によって生じた脳障害です。脳の一部が損傷を受けることで、記憶、意思、感情などの高度な脳の機能に障害が現れる場合があります。

  • 起立性調節障害

    起立性調節障害とは、自律神経失調症の1つです。小学校高学年から中学生の思春期前後の子に、朝起きの悪さ、たちくらみ、頭痛、腹痛、全身倦怠などの身体不調を訴える、などの症状が現れます。なまけと誤解されることが多いのですが、寝ている状態から起き上がった時に、血圧の調節がうまくいかないことが原因とされています。朝起きられないことから不登校になる可能性も高くなります。

  • 視覚機能の問題

    視力には問題はないのに、視覚情報の処理に問題があるために、文章の読み飛ばしをしたり、漢字や英単語を覚えたりすることが苦手な子どもがいます。
    視覚機能とは、視力・眼球運動・両眼のチームワークなどの入力機能と、視覚情報を処理する(認知したり・記憶したり・イメージしたりすること)機能のことです。視力がよくても他の機能に問題があれば視覚情報を効率よく入力したり、適切に脳の中で処理をして行動に移したりすることができません。

  • 聴覚情報処理障害

    聴覚情報処理障害とは、聴力には問題がないのに、聞こえの処理に課題がある状態をいいます。聞こえの処理に困難があると、「雑音のあるところでは言葉を聞きとることが難しい」、「似ている音を聞き分けることが難しい」、「左右から同時に話しかけられると混乱してしまう」などの状態が起こります。

  • 不器用

    はさみが上手く使えない、コンパスがうまく使えないなど。

  • 集団適応の困難

    先生の指示の意味がよく分からずうまく指示に従えない、何をしたら良いか分からず固まってしまうなど。

  • 集中の困難

    集中力が長続きしない、教室でじっとしていられないなど。

  • 記憶の困難

    漢字が全く覚えられない、数分前の指示や話の内容が覚えていられないなど。

  • 目と手の協応の困難

    黒板の内容を上手くノートに書けない、教科書からノートへの書き取りが難しいなど。

  • コミュニケーションの困難

    思ったことを思ったまま口にだしてしまう、相手の気持ちを考えることが苦手、自分の気持ちを上手く伝えられないなど。

なぜ支援が必要なのか

その他の項目でご紹介したような、様々な特別なニーズは、まだまだ世の中で知られていないことが多く誤解をうけることが多いのが現状です。本人のやる気や性格の問題にされたりするなどで、自信の喪失や学習意欲の低下などにつながりやすくなります。
正しい理解と適切な対応がまだまだ少ないのです。
このような特別なニーズがあることを知っている、対応を理解している先生からのサポートで、学力向上や、情緒面のケアをしていくことができると考えています。

前へ
次へ